2009.11.16

贅沢な生き方

みなさん、こんばんは。
先週の金曜日の午後18時30分から、広島県の因島という島で、もみじ銀行様が主催して毎年実施されています経営者を集めてのセミナーの講師として、2年連続で行ってきました。
なぜ、因島と関係が?と思われている方も多いと思いますが、私が監査法人勤務時代に長年お世話になったクライアントがあります。この島は造船の島で、島のほとんどの方が造船関連の仕事をされていると言っても過言ではありません。昔は村上水軍という海賊がいた島としても有名であり、海賊が美人をさらっては嫁にしたという話もあり、確かに「東ちづる」とか「ポルノグラフティ」とか、「村上ショージ?」とか、小さい島のわりに有名人の出身者が多いですね。
まあ、そんなこんなで因島には大変お世話になっていたわけです。その恩返しとして、毎年一回セミナーに呼んでいただいているというわけです。
しかし、因島の皆さんは本当にパワフルで、セミナー後の懇親会も、飲むわ、笑うわ、しゃべるわ、去年も今年も本当に元気です。だいたい夜中3時ごろまで宴会して、ホテルに帰ったのを覚えていないことが多いです。みなさん、本当に仲が良いんですね。
その中で、支店長がおっしゃっていましたが、この島では、小さなころから嫌でも地域社会に引っ張り出されて、色んな寄合に行かなければならない文化があって、それが地域住民同士のつながりの強さを支えているんだと。確かに、某会社の工場を出た近くにカウンター15席程度のおでん屋があるのですが、そこへ連れて行ってもらうと、いつも同じ会社の人たちがカウンターを占拠して酒を飲みながらあーじゃこーじゃと言いながら楽しくしゃべっています。
ふつう、大阪の会社では仕事外では社内の人と顔を合わさないような所で飲みたいという雰囲気がありますが、まったく逆なんですね。それだけ、職場もアットホームと言いましょうか、フレンドリーと言いましょうか、ものすごく温かい空気の中で皆さん仕事をし、若い人は育っていくといった感じです。
最近、パソコンやゲームにはまっている人が若者に限らず多いですが、一人でも楽しめる環境が整ってきてしまっていることは残念です。ただ、そういうものが売れるから企業はそれを作るわけで、そういう方が楽で好きという人間も多いのも事実だと思います。
ただ、因島へ行くといつも思います。本来の人間の生活をしているなーと。造船所の朝は早く、皆さん7時ごろに出社されている人も多いです。そして、5時にはサーっと帰っていく。帰りに軽く一杯飲んでワイワイ騒ぎ、7時すぎに帰宅する。風呂に入って、9時ごろ寝る。休みの日には朝から釣りをする。そんな人が多いです。
だから、支店長が言ってました。私、月に5回ぐらいはお通夜や告別式に行きますが、たいがい90歳代の方ですと。70代なら相当の早死にですよと。みなさん、長生きで健康な方が多いです。
早起きして、アットホームな会社で働き、言いたいことは言ってストレスなく生活し、サッと楽しく飲んで早く寝る。そして、健康で長生きする。
小さな島で、皆さん決してお金持ちばかりではありませんし、交通の便も決して十分ではありませんが、一番の贅沢な暮らしをされているのかもしれませんね。


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