2009.10.29

変なおじさん

みなさん、こんばんは。
今日は、昨日会った変なおじさんの話をしたいと思います。
27日の午後12時すぎの昼時、大阪の南海なんば駅から泉大津駅に向かって私は電車に乗りました。南海電車は、窓際にシートがずらっと並んでいるスタイルの車両で、横一線になって座ります。
電車は昼の時間帯であることもあって非常に空いており(1車両に5人ぐらい)、私はノートパソコンを広げて友人にメールを打ち始めました。
すると新今宮駅から、一見、日雇い労働者っぽい小柄な60歳ぐらいの男性が乗ってきて、いっぱい座席が空いているにもかかわらず、私のすぐ横に座りました。昼間っから、お酒臭く、にんにくの強烈な臭いをさせていました。
おじさんは、隣に座るやいなや、おもむろに私のパソコンをのぞき込み始めました。それも、横目でチラッと見る程度ではなく、あからさまに見ているのです。まー、別に見られても全く影響のない友人メールでしたので、放っておいたのですが、1分ぐらいして今度は私の顔をじぃーーーーーっと見だしたのです。
これはさすがに気持ち悪いと思ったのですが、負けてはいけないと、気にせずメールを作成していました。その攻撃が1分ぐらい経過したころ、おじさんは次なる作戦に出てきました。
何と、エアギターを始めたのです。おまけに、歌付きです。『君に出会ったのは、衝撃だー』みたいな歌をエアーギター付きで私の方に向かって歌いだしたんです。これには、さすがにビビりましたし、周りのお客さんも『うわー』って感じで、私に対する同情の目を感じました。
おじさんは、どんどん上機嫌になっていって、挙句の果てには、立ったり座ったりしながら、時には手拍子を交えて、明らかに私をターゲットとしてコンサートをしていました。『センキュー!』とか言いだして、明らかに私の仕事を妨害しようとしているように見えました。
さすがに、『センキュー!』の時には笑いそうになって(おそらく、限界が来て笑っていたでしょう)、下を向きましたが、負けてはいかんと思い、またパソコンに向かって文書を打ってました。すでに、そのころには何の文書を打ったか記憶にありませんが、このおじさんとの勝負に負けてはいけないという思いで必死でした。
泉大津まで約20分、ひたすら耐えて耐えて、ようやく下車できましたが、駅に着いた瞬間に席を立った時、おじさんの『あっ』という寂しそうな声にも負けず、私は下車しました。
あのあと、おじさんはどうしたんだろう?
歌い続けたんだろうか??
つまらない変なおじさんとの出会いでしたが、なぜか、ほのぼのとした気持ちになりました。
また会いたい、とは思いませんが、古き良き大阪?を見たような気がします。


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