2010.11.19
琵琶湖塾 杉山愛さん
みなさん、大変ご無沙汰しております。
11月前半は公私ともにバタついておりまして、なかなかブログへの記載ができませんでした。
そんな中、17日に田原総一郎さん率いる琵琶湖塾で杉山愛さんを講師に招いての講演が滋賀県彦根にある滋賀県立大学にてありました。
講演の内容は、
・杉山さんのプロモーションビデオ約15分
・トーク 約45分
といったところでしょうか。
第1印象は、きれいな方だなーということです。
昨年に現役を引退され、だいぶん筋肉も落ちたということで、普通の女性に見えました。(失礼か?!)
身長161センチだそうで、体格もそんなに大きくないのになぜ世界の舞台で大活躍できたのか?
基本的にそういったお話でした。
話の骨子は以下のとおり。
・4歳からラケットを握る。
・両親がテニス好き。父親は歯科医。
・メキメキ頭角を現し、15歳で世界ジュニア1位
・親からは練習に行きなさいと言われたことがない。自主性を重んじる教育。
・ダブルス世界ランキング1位、シングルス世界ランキング8位まで行った。
・2000年にダブルスで世界ランキング1位になってから大スランプに。打ち方が全くわからなくなり、引退も頭をよぎったが母親をコーチにして乗り越える。
・世界4大大会(グランドスラム)62回連続出場のギネス記録
とまあ、すばらしい戦績です。
まだ、独身らしいですけどもね。これからは私生活も充実させていきたいそうです。
話の中でおもしろかったのは、毎週毎週テニスの大会をする中で、最後まで勝つのはたったの1人(優勝者)であり、残りの選手はみんな負けて終わる。だから、負けたことをいちいち悔やんでいては精神的にもたない。
だから、『勝つことよりも、ベストを尽くすこと』に集中する。ということでした。
確かに!と思います。
私は昔から野球をずっとやってますが、高校野球のように、大きな大会が年に2回〜3回程度であれば、そういう発想にはならないですね。
むしろ、負けてケロッとしてたら、あいつは勝利への執念が欠けているとか言われますね。
テニスの世界は、優勝以外は毎週負けるわけですから、メンタル面で強くないと勝ち残れないというわけですね。
あと、杉山さんの好きな言葉は、
『遊戯三昧』(ゆげざんまい)
だそうです。
意味するところは、
『「好きなことをする」ではなく「することを楽しむ」』
ということのようです。
つまり、与えられた環境を楽しむ力が大切だということです。
上司の不満、給料への不満、仕事への不満を言う方が非常に多いこのストレス社会において、与えられた環境をいかに楽しむか?
杉山さんは、海外の試合に行っても極力日本人とは行動を一緒にしないで、海外の人と英語でコミュニケーションをとることに努めたそうです。
そうやって、英語力を身につけることで年間の半分以上が海外生活というタフな生活をストレスなく生きる方法を自分なりに身につけられたようです。
私なりの考え方は、近いものはありますが、
『自分の居心地の良い環境は自分で作る』
ということです。
それはさておき、杉山さんは私よりも2歳年下ですが、年下感を全く感じさせない堂々とした話ぶりで、世界で戦える人のオーラを感じました。今回は時間が短かったですが、また、お話を聞ければいいなと思います。