2011.06.30

三方よし研修

みなさん、こんばんは。
昨日の29日、エアーズの事務員達を連れて三方よし研修を行いました。
私と税理士法人の和田が朝一番で滋賀県の某税務署に打ち合わせに行ったあと、
近江八幡駅に事務所員に集合してもらい、そこから滋賀県の五個荘(ごかしょう)にある
近江商人博物館へ行きました。みんな初めてのメンバーばかりで構成されていますから、
非常に興味深々で見てくれました。
弊社の玄関には『三方よし』と書かれた色紙が飾られており、最低限でも
従業員に皆さんにはわかっていてもらいたいという思いから、新たにエアーズに関わる人
が出てきた場合に、必ず行っている研修です。
本来であれば比叡山の坐禅もセットなのですが、今年は29日に住職が出張で
おられないということで近江商人博物館と近江商人の生家見学のみで我慢しました。
私はすでに5回ぐらい行っていますが、やはり毎回勉強になります。
今回、近江商人外村繁邸に置かれている珍しいタヌキの事を書きます。
このタヌキは目がくり抜かれた陶器(陶狸)が庭にでんと置かれています。
(若干こわい)
陶狸の意味は、
『大きくくり抜かれた目は、社会情勢を見通せる人間に、
太っ腹な精神を持ち、近江商人の家訓を身につけ、
タヌキ(他抜き)のごとく秀でた人間になるように』
との意味が込められているようです。
近江商人外村繁邸でしか買えないようで買おうか悩みましたが、女性従業員の皆さん
から、『ちょっとこわい』との声があり、断念しました。
経営者の方はぜひご検討ください。
もうひとつ、近江商人の妻に対する『妻女心得條』というものが書かれており、
それには、以下のように記載されています。
1.雌鶏暁を告げざること
  雌鶏が雄鶏に先んじて朝の時を告げるのは不吉な兆しと言われており、
  女が男に代わって権力を振るう家は繁栄しないということのたとえ。
1.お仏供米 朝夕欠かさず妻女努めなり
1.一粒の米 粗末ならざること
1.主人下帯 わが湯巻類 必ず自分にて洗うこと
  女中に主人や妻の下着まで洗ってもらわないという節度の大切さ
1.午前中 女中に小言は言わざること
1.酒燗熱からず温からず妻女努めなり
  酒の燗にたとえて、何事にも程の良さを気配りするように
現代に当てはまるかどうか。
男は外で働き、女は家を守るという場合のお話でしょうね。
最近は、男性も女性も外で働きますから、必ずしもこれが通用するとは思いませんが、
本来に人間の自然なあり方なのかな、とも思うのです。
ご批判は甘んじて受けます。。。
井上


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