2011.03.14

東北沖大地震〜日本人の『心』を示す時〜

みなさん、こんばんは。
ほんと、今の日本とは思えないような大惨事となって
しまいました。。。
地震の瞬間、みなさん何をされてたでしょうか。
私は高槻にある某専門学校のビルの4階で実務家としての講師をしている途中でした。
今から思うと変なことがありました。どんなセミナ−の講師でも舞台で出し物をしても
たいてい緊張しない私ですが、その日はなぜか、そのビルに入る1階のエレベータホール
ぐらいから、深い呼吸がしにくくなり、背中の肩甲骨の辺りが締めつけられる
ような変な感覚がありました。
何なんだろう?と、思っていましたが、話を初めてから地震が起こるまでの
30分ほどの間、呼吸がしんどくなったり、背中が痛くなったり。
最初は立って話をしていたのですが、途中から座らせていただき、濡れタオルで
顔を拭きながら何とか話をするような状態で、とにかく部屋というかビルの外に
出たくなってしょうがない気分になりました。
一体、何なのか?と思っていた矢先に、地震が発生しました。
話し中に生徒の方々がザワザワして、何かなと思ったら揺れを感じました。
ビルの4階というのもあり、結構揺れましたので、一旦話を中断して3分ほど休憩に
したと思いますが、揺れの長さに異様な感覚を覚えました。
ちょうどその時の講義の内容が、私の今までの人生でやってきたことを
お話することになっていまして、ちょうど阪神大震災のボランティアに行って
いた時の話をしようという時でした。
阪神大震災のボランティアの話を人前ですることなど、ほとんどないですが、
たまたまそのタイミングと今回の地震のタイミングが一緒で、後から地震のひどさを
知った時、何だか不気味なものを感じました。
講師の休憩時間に事務の方に地震の話を聞くと、震源地が宮城県沖だと聞き、
そんな遠い震源地の地震でこんなに揺れるなんて、尋常じゃないと思いました。
後半の講師の時は、前半の息苦しさが嘘のように解消され、一体何だったのか?と
首をかしげています。
昔から、ちょくちょく霊感みたいなものはあるのですが、その地震の前兆を知らせて
くれたのか、ビルの中が危ないから、外の出るように仕向けてくれていたのか、
定かではありませんが、初めて感じる奇妙な体験でした。単に背中のコリがひどかった
だけかもしれませんけどね・・・
講義の休憩中、あるお客さんと電話でお話してますと、地震の時は東京と大阪の
テレビ会議中で、東京が先に揺れて『大変だねー』と大阪で言っていたら、大阪も
揺れ出したと。
こんなこと、今までないですよね。そして、その震源地が宮城県沖だと。
規模がデカすぎです。マグニチュード9.0。世界最大級。
そりゃそうです。
私の仕事上のお知り合いの会社が岩手県宮古市にあります。
平成21年に初めてお伺いし、昨年10月末(4か月半前)にもお伺いして、色々と
地元の金融機関の方も含め、ご相談にのっていたのですが、何度携帯電話に
おかけしてもつながりません。会社にもつながりません。
私のようなものが電話をかけるとかえって回線が込み合ってかかりにくくなるので、
一日2回ぐらいにしてますが、まだつながりません。。。
テレビで宮古の映像が映るたびに、心が痛みます。
会社は海岸から3キロ程度入っていたと思いますが、川沿いであるため心配です。
一番お話させていただいた専務様、社長様、経理の方、その他会社の方、金融機関の方、
港にいた方、みなさん、無事に生き残っていただいていることを祈るのみです。
阪神大震災の時もそうでしたが、こうして近畿でゆっくり過ごしていることに、
非常に落ち着きを感じません。
何かできることはないだろうか?
各市町村や都道府県レベルの指示で、布団や毛布の寄付を学校の体育館などに集め、
いつでも要請があれば被災地に送れるよう準備しておくとか、
ホームステイ受け入れ可能先を呼びかけるとか、自治体レベルでそういう動きをとって
いただけないかと思います。
今回のような事態の場合、仮設住宅とか、数的にそういうレベルを越えているようにも思いますし、建設しても毛布や布団が足りない状況は目に見えています。
仮設住宅用の毛布や布団を被災していない地域の住民が一定の場所に集め、要請に
応じて順番に運搬してもらうように段取りしておく必要があると思います。
また、保険会社も今回のような巨大災害の場合には保険金が支払えない状況も考え
られます。自宅を再建できない人も大勢いると思いますが、政府の補助だけでは、
直ちに住宅を確保することはできないでしょう。
そのために、私は被災していない地域の短期のホームステイ先を募集するのはどうかと
思います。
仮設住宅に入って暮らすよりもずっと快適でしょうし、防犯上よろしくないとは思いますが、
そんなことを言っている状況ではありません。家も何もかもを失ったわけですから、
当面は働く場もない方がほとんどでしょうし、ある程度がれきが片付くまでの数カ月は
他の場所で生活する方が良いと思います。
どうしても、自宅付近にいなければならない人は仕方ないとして、持病のある人(例えば
透析の必要な人)で親戚等がいない方などは、例えば関西などでも数か月のホームステイ
先として受入体制を整えるべきです。私も含め、きっとたくさんの人が協力してくれると
思います。
それによって、日本人の結束力が高まり、世界に模範を示すことができると思います。
ネット上で、アメリカや中国が日本人の冷静さに感動している、といった記事がたくさん
あります。もはや世界に対する日本の役割は、経済的なもの、ではなく、『心』であると
思います。マナーやもてなしの心が世界に注目されているのです。
東北の方々を、他の地域の方々が受け入れる。
親戚でもない他人を温かく受け入れる。
そういう国でありたい。
賛否両論あると思いますが、私は前例のない思い切った対策をとっていただきたいと
願います。
ちなみに、現在東京で江崎グリコ様に勤めている私の大学時代の大大大大大親友の
某HI氏(井上洋志)氏は、昨夜の23時半ごろ電話をかけてきて、
『わしは元気や。なんでお前から安否確認の電話が来ないねん!』とお怒りでした。
こういう奴に限って、元気なんですね。
彼は非常に無駄な動きが多いことで有名で、先頭切って目的地へ向かおうとするわりに、
間違った方向へ行くことが多い人です。(あっ、個人名が出てしまってますね!)
ゆえに、人生もかなり回り道してきたことは間違いないと思いますが、昨年、無事幸せを
つかんでおります。
今回のブログの最後に書くのにふさわしくない話だったかもしれませんが、
やはり東京より東北の方が心配ですよね。
政府の思い切った対策を期待したいと思います!
井上 豪


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