2011.09.16
東日本大震災の明暗
みなさん、こんにちは。
最近、お客さんと色々と話をしていて思うのですが、
東日本大震災後、
東日本→観光客減=観光業が苦境(旅館、ホテル、レジャー、)
復興需要により、建設業は上昇確実
西日本→観光客増=観光業が好調(京都、大阪の旅館、ホテル、名所など)
ただし、復興需要が東北に集中し、土木、建築業界は
極めて厳しい。
京都の自宅前の旅館などは、毎日大型バスが並んでおり、観光客(修学旅行客)
の増加が実感できます。
それに比べて、建設業は赤字の会社がほとんどであり、普通にやっていては
上場企業とはいえ、厳しい状況です。
公共事業も発注量減と発注単価減のダブルパンチです。
ただ、インフラ(道路は橋など)に関する発注は、安かろう悪かろうにならないよう、
経営の安定した会社に発注していただきたいものです。
経営が苦しくなると、とにかく売上を上げようと、安値でも受注しようという
モチベーションが働きます。その場合、工事は無事完成したが、後日の修繕や
不具合が発生した際に、建設した会社がなくなっているということでは、
困りますよね。
今後、東北地方でインフラ関連の公共工事が相当伸びると思われますが、長い目で見て、
しっかりとした経営基盤のある業者に工事を請け負っていただきたいものです。
大震災から半年が経過し、今月末には岩手県宮古市に再度行きます。
復興がどのように進んでいるか、行政の支援の状態はどれぐらい進んでいるかを
しっかりと見て、適切な判断をしたいと思います。
井上 豪