2012.01.27
高校生への授業
みなさん、こんばんは。
今週水曜日に、滋賀県の彦根翔陽高校へ実務家からの
授業と言うことで、講師に行ってきました。
実は、彦根翔陽高校へは2回目でして、前回は2年ほど
前だったと思いますが、このブログにも掲載させていただいたと
思います。
前回は、時間が1コマ50分で財務諸表分析の理論と実務を
話する、という予定でしたが、作っていったテキストは全く見ずに、
自分の持っている人生観や今までの失敗や成功から学んだ教訓
をひたすら話しました。
今回は、時間が2コマに増え、しかも私の授業は5,6時間目であり、
この授業が高校3年生にとっては最後に受ける授業になる、
ということで、非常にプレッシャーを受けた中での授業となりました。
生徒達は経営や会計に関する勉強をかなりしておりまして、
半分程度が日商簿記2級を取得し、授業で様々な財務諸表分析もして
います。約半分の生徒が就職、半分が進学という配分でしたので、
両方にとって役に立つ話をしたいと思い、テーマを以下にしました。
5時間目・・・倒産について
6時間目・・・人生について、私が高校生に伝えたいこと
5時間目の倒産については、普段簿記会計に触れてはいるが、そもそも
会社と言う組織についてどういう構造になっているか、誰が一番権限を
持っているのか?といった視点で、日本の会社というものの構造を解説し、
加えて今の日本の会社を取り巻く制度を説明しました。社会人に講義をさせて
いただくこともありますが、自分が働いている会社というものの構造を理解
しないまま働いている方が大半であり、就職前に是非理解しておいていただき
たかったのです。
また、その延長として、会社の倒産について話をしました。
経営していく上で、倒産という恐怖は必ずついてきます。
しかし、倒産について正しく理解できている人は少なく、なぜ閉店セールといって
何年もやっている会社があるのか?なぜ、倒産した会社が未だに営業をしている
のか?といった疑問について、法的な側面も合わせて解説をしました。
おまけとして、仮に花屋さんを開業するのであれば、会社と個人とどちらで開業した
方が得か?といった話もしました。
50分という短い時間の中で、多くの内容を話しましたが皆さん熱心に聞いてくださいました。
まさか、倒産について話を聞くとは、、、と思ったでしょうが、内容としては高校レベルを
超えていたと思いますし、必ず役に立つ時が来ると思います。
覚えてくれてればですけど・・・
6時間目は、東日本大震災のボランティア(トラックで物資を持っていった)話に絡め、
いかに行動に移すことが大切かを話しました。行動に移すとは、単に距離的に動く
ということではなく、お金を寄付することも行動、アイデアを出して現地に貢献するもの行動、
物理的に何かを持っていくことも行動。自分ができることを何らかの形で行動に移して欲しい、
そう思って話をさせていただきました。
思っているだけでは何もしていないのと同じ。
『絆』という言葉だけがテレビ上で流行し、人気を取るための1つのキーワードのように
軽く扱われている事に対して厳しい意見も言わせていただきました。
また、小学校時代〜独立するまでの大まかな自分史と、その時々でのトラブルや感じたことを
お話し、最後は井上10カ条で締めました。
最後の授業となったみなさん、1つでも心に残る言葉があったなら、私は非常にうれしく
思います。これからが人生の本番ですが、反省はしても後悔はない人生を送ってください。
みなさんが益々ご成長されることを心より祈念いたします。
講師を依頼してくださった、大津商業高校時代の先生である西嶋先生とパシャ。
授業風景です。
井上 豪