2012.07.23
梅原さん(BBA 夢の授業)
みなさん、こんばんは。
大変ご無沙汰しております。。。
『夢』についてのセミナーを先週講師をお招きして開催しました。
子供にとっての夢、企業人にとっての経営目標は同じことです。
夢(目標、予算)の達成の仕方について、奈良県で野球のグラブ
(G−LOVE)を製造しているグラブ博士の梅原伸宏氏に講演して
いただきました。
話の内容は非常にすばらしいものでした。
個人的には、私は野球人ですので、
グローブとグラブのどちらが正しいか?という点はまず『へー!』でした。
アメリカでは、『G−LOVE』らしく、Gは『GIVE』を意味し、愛を与える
というような意味だそうです。
だから、グラブが正解。
奈良県は、以前は全国のグラブの90%を製造し、何と年間600〜700万個製造
していたとのこと。日本人だけではそんなにたくさんいらないので、昔は輸出も
かなりされていたようです。
ところが、円高などの影響もあり次第に海外生産に移行し、今はミズノなども
中国で作らせている始末です。
梅原さんは、何とか奈良県のグラブ業界を盛り上げようと必死にがんばっておられ、
グラブ博士として、高校野球部やプロ野球選手にグラブを提供し、新聞、雑誌、テレビにも
多数出演されるようになりました。
なぜ、無名な一人のグラブ職人がここまで成功することができたのか。
どうやって、夢を達成してきたか、これが研修会のメインのテーマでした。
個人的には、それを企業経営に生かせるものが多々あると思い、興味深く聞くことができました。
主たる思想は、
『オンリーワン思考』です。
学校でもそうですが、ナンバーワンは、『競争』を招き、オンリーワンには、『共創』が必要です。
共に創る。
例えば、奈良県のグラブ業界が衰退するのを止めるため、グラブ職人みんなで何か新しい
ものをみんなで創る。そうやって、他者にまねできないオンリーワンができていくのだと。
これは、企業経営における『差別化』というものであろうと思います。
私が最もインパクトのあった話は、
今から30秒で自分の夢を書いてください、と言われたが急に言われると意外に書けなかった。
→普段から自分の夢を意識して行動できるよう、家の中に夢を張っておく。
日本は自分の能力を過小評価する教育になっている
→日本人は自分が優秀だと言える人が3%。アメリカ人は60%。韓国人でも20%。
つまり、日本人の教育は自分は優秀ではないという教育を受ける。したがって、持っている能力に
気づかずに、大人になってしまう。ソフトバンクの孫さんの母は、『君は何でもできる』と言い続けて
育てたら、孫さんは本当に自分は何でもできると考え、アメリカでITの修業をして帰国し、ソフトバンクを
立ち上げた。
ノミの実験で、ノミは小さいが縦に20センチ、横に40センチ飛ぶことができる。しかし、縦3センチのペットボトルに入れて
ノミを育てると、最初は飛んでいたノミも飛ぶと頭を強打するので、次第に飛ばなくなる。一定期間をその中で
過ごしたノミを外へ出すと、そのノミは広い場所でも飛ばなくなっている。
しかし、その横に何も制約を受けずに育ったノミを置くと、そのノミが縦に20センチ飛んでいるのを見て、自分も
恐る恐るジャンプをし、数日経てば、だんだん20センチ飛べるようになってくる。
日本の子供も、自由に飛べるような環境があれば、もっと飛べる子がたくさんいるはず。
企業でいえば、サントリーの『やってみなはれ』精神が、20センチ飛べるノミを育成することになっているように
思います。
DNAをONにする
自分の親は2名、その親は4名、その親は8名、その親は16名、その親は32名、その親は64名、その親は128名・・・
仮に30代遡ると、約10億人になります。10億人×30代÷2=約150億人が自分の上にいるわけです。
それだけの人間のDNAが自分にあるのだから、本気になれば何でもできるはず!
眠っているDNAのスイッチをONして、夢を実現しましょう。
ものすごく説得力のある話で、つまり、やりたいと思ったことは何でもできるはずだ。
そのための手法を知らないだけであって、手法(夢の実現の仕方)さえ身につければ、
個人も会社もうまく行くはずである。
そのあとの、懇親会では逆に私のオール1家庭教師話や震災ボランティア話などをしましたが、
非常に興味を持って聞いてくださいました。
また、地元滋賀県の高校や青森山田にも、グラブの手入れの仕方を含め、ご指導いただきたいと思います。
井上 豪