2012.04.04
久々の再開&屋久杉
みなさん、こんばんは。
先週、宮崎に入りまして、夜に久々に大学時代の友人である
M君と会ってきました。彼は立派なホテルを経営していて、
見るからにホテルマン?っていう風貌になっていました。
宮崎と言えば、地鶏ということで、地鶏のおいしい店に連れて行って
もらい、鳥の炭火焼きと焼酎をいただき、ベロベロに。
彼とは、大学の入試が隣の席だったという腐れ縁ですが、
卒業後はなかなか会う機会がなく、今回は12年ぶりの再会でした。
結局、夜中4時ごろ?まで閉店後のホテルのバーで飲んでいたと思います。
その後、週末を利用して、屋久島に行ってきました!
そう、どうしても縄文杉が見たかったのです。
ちなみに、宮崎駿監督の『もののけ姫』の舞台になった島ですし、『千と千尋の神隠し』でも
モデルになっています。千尋の滝(せんぴろのたき)という滝もあるぐらいです。
それにしても、屋久島は遠い。
宮崎から鹿児島の港まで車で5時間ほどかけて走り、港からトッピーという
高速船に乗って約2時間(往復14,000円)かけていきます。
飛行機で直接行けば、もっと楽なんでしょうけど、今回は迂回していきました。
島では、インターネットで鹿鳴庵(ろくめいあん)という民宿を予約していましたので、
そちらにお邪魔することに。この民宿がまた良かった。
ご主人は5年前まで大阪人。会社を早期退職して屋久島に奥さんと一緒に来て、
民宿をopenされました。自分も一人旅が好きだったそうで、もう一度行きたいと思う民宿を
思いだし、それを具現化したそうです。
おかげで、今や大人気の宿になっています。
そうそう、4月7日午後6時〜6時半の『人生の楽園』という番組に出るそうですので、
時間のある方は、ぜひ見てみてください。
このご主人が以前は大阪証券取引所に勤務されており、その時に何と担当していた会社の
社長を大証に上場するよう口説いた方であることが判明しました。
私の監査法人時代ですが、ひょっとしたら上場時に取引所で私とご主人が名刺交換ぐらいしている
かも?、ということになりました。
泉大津にあるその会社は、私は今でもお客さんとしてお伺いしてますので、非常に
話が弾みました。といいますか、世間は狭い!悪いことはできないもんです。
民宿の奥様に、ガイドの『一(はじめ)』さんという方を事前にご紹介いただき、
翌日の朝4時半に迎えに来ていただき、屋久杉を見に行きました。
行かれた方も多いと思いますが、みなさん、屋久杉って何かご存じでしょうか?
樹齢1000年+標高600メートルにあるものだけが屋久杉と名乗れるそうです。
1000年ですよ、1000年!
山に入ると、超巨大な杉やヒノキがたくさんあり、そのパワーに圧倒されます。
木の根っこがすごくて、今にも木が動き出しそうな、そんな恐怖さえ覚えます。
ガイドさんが、色々と屋久島の自然の話をしてくれました。
ガイドは島に280名ぐらいいるそうですが、地元出身のガイドは16名程度だそうで、
そのうちの1名にラッキーなことに巡り合いました。
ガイドさんは、屋久杉を切って生計を立てていた山奥の集落の出身者で、
山のことは全て知っている、といった方でした。
それにしても、きつかった。
往復22キロ、5時半ごろから登りはじめ、駐車場に戻ったのが18時頃。
約12時間かかりましたが、途中でガイドさんが川の水でお湯を沸かして、
コーヒーを作ってくれたり、通常のコースから外れて、幻想的な空間に連れて行って
くれたり、非常に内容の濃い12時間でした。
縄文杉は、樹齢3,000年〜7,000年ぐらいと言われていますが、実際はわかりません。
気が枯れた時に年輪を数えたらわかるんですかね???
そんな気がゴロゴロあります。1000年ぐらいじゃまだまだ子供らしいです。。
京都では100年企業ぐらいではまだまだと言われますが、ケタが1つ違いますね。。。
森の中は、1,000年クラスの植物が多く、止まっているのですが動きがあります。
木が木を襲っているような姿のものも多く、動きは遅いですが恐怖を感じるような木が
多かったです。木は生きている。動いている。
そう感じざるを得ない不思議な風景でした。
ガイドのはじめさんが、色々な話をしてくれました。
屋久杉は樹齢が長いので、屋久杉に絡みついて栄養を奪い生きている『絞め殺し』という
木があります。多くの屋久杉には、この絞め殺しが巻き付いています。
ではなぜ、屋久杉に好んで巻きつくのか?
正解は、『絞め殺し』は、屋久杉が長生きなのを知っているからです。
絞め殺しの寿命はせいぜい200〜300年なので、自分や子供、孫ぐらいまでは同じ屋久杉に
くっついていれば生きていけるというわけです。
ではなぜ、屋久杉は全滅しないのか?
その答えは、屋久杉が身に着けているコケです。これを『絞め殺し』は嫌うそうで、
屋久杉は防衛しているのです。一見、止まっているもの同士が実はそんな熾烈な生存競争を
しているとは。。。
その中で、一番心に残ったのは、『王道を行け』という言葉でした。
わき道を進むのではなく、王道を行くことでいろんな人と出会い、支援を受けやすくなる。
確かに、長生きする島の自然や人々はみんな王道を行っているように感じました。
私も、すべての会社を支援するということに関して、王道を進みたいと思います。
井上 豪