2014.04.25
事業承継
皆様、こんにちは。
気づけば、4月に入って最初のブログとなりました。
4月に入ってからというもの、3月決算会社の数値を作成したり、
内部統制のチェックをしたりと、会計士・税理士らしい?仕事をして
おりました。
激しいM&Aもやりますが、一応、通常の会計仕訳や税務申告書なども
やっております。全く自慢できることでは、ありませんが。。。
3月決算で、数値が早く仕上がる会社は、一般的には以下の順になります。
上場会社の子会社
上場会社の親会社
非上場会社
は、だいたい4月の10日頃までに税務も終わらせて親会社に提出します。
早い会社は4月4日に仕上げました。当然、3月中にできることは全てやりきって
おかねば間に合いませんし、他部署の協力も必要不可欠です。
これは、親会社で子会社の決算書をくっつけた連結決算を作る必要があること、
その連結決算の監査を4月後半には受けねばならないことから、逆算して
そういう日程になってしまいます。
も、だいたい同じぐらいですが、子会社に比べると2〜3日余裕があるでしょうか。
は、千差万別ですが、4月後半〜5月後半ですね。
ですので、上場会社にM&Aされた非上場会社で、上場会社の子会社になった
というケースは大変です。前期まではのんびり5月に入って仕上げていたような
決算数値を、約1ヵ月も繰り上げて完成させろ、と言われるわけです。
おまけに、J−SOXと呼ばれる内部統制によるチェック機能も備えたうえで。
経理の実力アップにつながる、と腹をくくって取り組んでいただきたいところですが、
実際はなかなか。。。といったところです。
さて、最近、事業承継が熱いです。
エアーズにも、色々とご相談が来ますが、後継者を含めた事業承継には普通の
M&Aと異なる難しさがあります。
1.株主の問題(特に、歴史のある会社様)
株主名簿がなく、株主が実際は誰なのかわからない。
株主名簿はあるが、記載の住所に書類が届かず、所在がわからない。
大昔に名義だけ借りたが、実際には他人が出資している。
株主数がやたらと多く、また、集約しようとしても売ってくれない。
仲が悪い、過去迷惑をかけられたなど、特定の株主に対する特別な感情。
2.経営の問題
後継者を内部に任すのか、外部から招へいするか、外部に売却するか。
内部にしたいが、子供がなかなか結婚しない。
赤字事業が継続し、そもそも息子に引き継がずべきか心配。(借入の連帯保証)
息子が社長をしているが、経営手腕がなく、従業員から不安の声が多い。
売却する事業と、残す事業の選別。
複数の社長候補の実力を試してみたい。(事業ごとに子会社化)
などなど、大きくは株主の『財産権』と会社の『経営権』の問題となります。
特に、歴史のある会社となりますと、株主はバラけていて大変になることが多いです。
ただ、組織内の事業再編を含めた、多彩な知識が必要になるため、会計士だけでなく、
弁護士、不動産鑑定士、司法書士などとも連携して、総合的に話を進めていかないと
いけません。
そういう意味では、エアーズという組織は使い勝手の良い組織であり、最近では金融機関様からも
色々とご相談を受けることが増えました。
激しい案件も1つ1つこなしており、経験は十分に積んできておりますので、これからも多くの
ご相談をいただき、よりよい事業承継を実現することで、『日本の会社を強くする』という
経営理念を実現したいと思います。
あっ、それから、 エアーズ経営研究所が『経営革新等支援機関』として公式に認定されました。
今後とも、皆様のお役に立てるよう、努力してまいります。
井上 豪