2021.10.06

秘境大杉谷

すっかり秋らしい季節となり、日頃の運動不足をまとめて解消しようという魂胆で、奈良県と三重県の県境に近い大杉谷へトレッキングしてきました。
自宅からおよそ100キロ離れたところですが、すれ違うのも厳しい細い道を行くので大杉谷登山センターまでかなり時間がかかってしまいました。
登山センターで登山届を出してから登っていきます。
目指す目的地はシシ淵です。
去年から大杉谷へ行ってみたいと思っていましたが、なかなか行けずにいたので楽しみにしてました。


大日嵓、鎖につかまりながら進みますが、なかなか怖いです。
川の色が青緑色で澄んでいてきれいでした。


登山口から目的地までの距離は、4.5キロなのにガイドブックには所要時間2時間半~3時間との記載で、少々ひっかかりはあったものの、後で理由がわかるのですが普段ゆっくり歩いても1キロ15分弱のペースの私にとってはそれほど問題ではないなと思いこんでました。


途中つり橋を渡ったり、川の景色を楽しんでましたが、何しろ川沿いの断崖を、四つん這いで登ったり、
鎖につかまりながら後ろ向きで降りたりするので、1キロ30分位のペースとなってました。
これ以降は余裕がなく写真など撮っている暇はありません。ただひたすら登ったり降りたり・・・。

10時前から登り始めましたが、12時をまわると、続々と登山者が下山してきてすれ違う人の数が多くなっていきます。
『ここって初心者でも行けたはずだよな・・・・』と後悔の念が増しつつ、意を決して最後にすれ違った屈強そうな山男に恐る恐る尋ねてみました。
『ここから、シシ淵まで、後どれくらい掛かりますか?』

早口で急に話しかけたので、相手はややびっくりした様子でしたが、一瞬考え込んでから
『・・・あと2~30分かな・・・』と親切に答えてくれました。

帰りの道のりの時間と残りの体力をふと考えてみて、今後の展開が予測できずある種恐怖心や疑念のようなものが急に芽生え始めると、自分ではそう思っていなくても体がまったく動かなくなります。
考え始めると気力も萎えてまったく進めません・・・、諦めて折り返し帰ることに決めました。


悶々としたままの帰り道となり翌日は全身が筋肉痛となりましたが、またチャレンジしてみようと思います。


たる吉


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