2017.01.18

今月から雇用保険が変わっています

昨日、顧問先様との雑談の中でブログの話になり、どんなことを書いているのかと聞かれましたので「仕事以外のことが中心です。金魚、ゴルフetc」と説明したところ「業務関連の情報発信も!」というリクエストいただいたと勝手に解釈して、たまには業務関連の内容を書きたいと思います(笑)

この1月から雇用保険の加入年齢の上限が廃止され、今までは適用除外となっていた65歳以上の方も条件を満たしていれば被保険者となることになりました。当面の間は、65歳以上の方で対象となった方の雇用保険料は徴収されず、平成32年度から64歳以上の方も雇用保険料徴収の対象となります。

該当者がいる事業所様については新たに手続きが発生しますので、65歳以上の方を雇用している事業所様はチェックが必要になります。

ここからは私の全くの推測ですが、このような措置を国が取ったということは、そう遠くない時期に企業に対する雇用義務を70歳まで引き上げるのではないかと思います。併せて年金の支給開始年齢も引き上げるための布石でもあると思います。65歳以上の雇用を奨励するような助成金も昨年10月にできています。

そういえば高齢者の定義を現状の65歳以上から75歳以上にしようという提言がなされている、というような新聞記事も見かけましたが、人手不足も相まって65歳以上の方の活用を図ろうという国の意図が見え隠れしていますが、個人的には65歳を過ぎて気力・体力が充実していて働けているという方はそんなに多くはないと思いますので、無理やり(?)65歳以上も働くようにするような法改正はしないか慎重に行っていただきたいですし、少なくとも若い人材の働き場所が奪われるようなことがないようにしてほしいなと思います。

特定社会保険労務士 小西 勝


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