BLOG ブログ

新茶の香りと知覧の風景

鹿児島県南九州市知覧町は、私にとって父の故郷として親しみのある土地です。5月のこの時期になると、新茶の爽やかな香りとともに、鮮やかな茶畑の風景が思い浮かびます。

 

知覧町は国内有数の茶産地として知られ、知覧茶の名で全国的にも高い評価を受けています。2007年の市町村合併により南九州市が誕生したことを機に、知覧町・頴娃町・川辺町で生産されるお茶のブランドが「知覧茶」として統一されました。現在では東京ドーム700個分を超える広大な茶畑で栽培が行われ、国内有数の生産量を誇っています。

 

幼い頃から、知覧は桜島の火山灰からなるシラス台地が広がり、水はけの良い土壌がお茶栽培に適していること、さらに昼夜の寒暖差が大きい気候が、茶葉の旨みや香りを豊かにすると教わってきました。

 

知覧茶の魅力は、豊かな香りと甘みのあるまろやかでややとろりとした味わい、そして深く美しい緑色にあります。近年はティーバッグタイプも普及し、気軽に楽しめるようになりましたが、昔ながらの急須で丁寧に淹れたお茶には、また格別の味わいがあります。これからの暑くなる季節には冷茶もおすすめです。水出しもで手軽に楽しむことができ、爽やかな香りとやさしい旨みを感じていただけます。ぜひ多くの方に、知覧茶の魅力を味わっていただきたいと思います。

 

最近ではペットボトルのお茶が普及し、日常の中で手軽に日本茶を楽しめる時代になりました。私が幼い頃、ペットボトルのお茶と言えばウーロン茶が中心で、日本茶をどのように深く普及させていくかが話題になる事もすくなくありませんでした。今では、当たり前のように日本茶を手に取れる環境が整い、その身近さのありがたさを改めて感じています。

 

長年親しんできた知覧の風景や新茶の香りは、今でも心に残る大切な思い出です。新茶の季節ならではの豊かな味わいを楽しみながら、ぜひ知覧茶の魅力に触れていただけますと幸いです。