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船戸明の公会計改革「待ってくれ!」

対症より予防

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こんにちは、大阪発公会計ブログ担当の船戸明(公認会計士)です。

 ここのところ、日本経済新聞に、
「老朽インフラと闘う」という連載が掲載されています。

 たとえば、17日(金)。

 橋梁の点検に劣化を予測するシステム導入、
 といった話が紹介されていました。

 システム開発をした鹿島の担当者は言います。

「対症療法ではなく予防の観点でインフラを維持管理すれば、限られた予算をうまく配分できる」。

 国交省の分析では。

「国土交通省は2018年度に5.2兆円だった費用が48年度に最大12.3兆円になると予測する。予防を徹底した場合は6.5兆円で済むがネックは点検員の不足だ」。
 
 
 桁が大きすぎてピンときませんが、
 対症より予防というのは、何事にも通じる話でしょう。

 たとえば、昨年、
 固定資産に減損損失を計上した会社がありました。

 税務上、減損は認められませんので、
 計上年度は、減損損失を加算すればいいだけ。

 問題は、次年度以降。
 会計上の固定資産台帳と、
 税務上の固定資産台帳を維持し、
 その金額の差異を別表調整する必要があるのです。

 先日、現場だったので、
 2つの台帳を見比べながら、
 アナログで調整数字を拾い上げました。

 数字は集計できたので、
 申告に必要な手続きは完了。

 ただ、このまま放っておくと、
 来年、まず内容を思い出すのに時間がかかります。
 そして、集計方法を理解するまでは、さらに時間がかかるでしょう。

 時間もコスト。

 そう考えると、
 内容の記憶が新しい今のうちに、
 どのように調整数字を集計するかをまとめておくのが効率的です。

 ということで、エクセルの表を1枚作成。
 1時間以上かかりましたが、
 1年後なら倍はかかったはず。

 これも、ミスを生まない予防の1つと言えるかもしれません。
 
 
 対症より予防を。

 そのためには、
 予防ポイントを把握するためのセンサーを磨き続けることと、
 目先の少しの手間を惜しまない感覚が必要なのだと思います。

カテゴリー:船戸明の公会計改革「待ってくれ!」, 固定資産(公会計)