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船戸明の公会計改革「待ってくれ!」

首長の役割

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こんにちは、大阪発公会計ブログ担当の船戸明(公認会計士)です。

 小池百合子東京都知事が、9月1日に行なわれた関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式への追悼文送付を断ったことが報じられています(たとえば、こちら)。

 小池知事の今回の決断に対し、既に多くの方が意見表明されました。たとえばコラムニストの小田嶋隆さんは、「追悼文をやめて何を得るのか」という文章を寄稿しています(こちら)。

 小田嶋さんの考えにまったく同感なのですが、その文章を読みながら、知事の役割って何だろう、と考えていました。

 都民ファーストという政治団体(?)の存在はともかく、都民に選ばれた以上、自分に投票してくれた人だけでなく、自分に投票してくれなかった人も代表するのが、選挙で選ばれて公職につく人の役割だと思います。であれば、国籍、宗教、性別、出自などに関係なく、都で生活するすべての人にとって、何がプラスなのか。追悼文をやめることで、東京都にとってどんなプラスがあるのか、説明するのが筋というものでしょう。

 かつて内田樹先生は、政治家の靖国神社参拝について、そうすることで得られる国益が大なのであれば賛成だ、とおっしゃいました。ただ、残念ながら、政治家の口からその合理的説明がなされたことはないとも。

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『靖国に参拝することによって得られる国益』が『それによって損なわれる国益』よりも大であることについての首相の説明に得心がいけば私は靖国参拝を支持する。
 私が首相の靖国参拝を支持しないのは、彼が自らの政策判断の適切性について説得する努力を惜しんでいるからである。
 自らの重要な政治的判断の適切性について有権者に論理的な説明をする意欲がない(あるいは能力がない)政治家を支持する習慣を私は持たない。

『知に働けば蔵が建つ』文春文庫、P.184
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 最近、政治家の失言・失態が続いています。しかも、世界から見ていかに非常識でも、日本国内ではさほど問題にならない。なったとしても、釈明して、撤回して終わり、と。撤回した言葉はどこに行くのでしょう。過ちを繰り返さないことが、最低限の責任の取り方だと思いますが、そんな意識すらどこかに消えてしまったようです。

 そんな状態を許しているのは自分たち1人ひとり。まずは、その自覚から始めないといけないのかもしれません。ああ、つらいなあ。。。

カテゴリー:船戸明の公会計改革「待ってくれ!」, マネジメント(公会計)