エアーズブログ

「三方よし」の精神で、「日本の会社を強くする」

船戸明の公会計改革「待ってくれ!」

住民利益に資すること

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こんにちは、大阪発公会計ブログ担当の船戸明(公認会計士)です。

 国の役割は、
 その国の国益に資すること。
 自治体の役割は、
 その自治体に住む住民の利益に資すること。

 そう考えると、
 理念やイデオロギーにこだわることの無益を感じます。

 かつて、思想家で武道家の内田樹先生は、
 靖国参拝問題(たぶん小泉さんのこと)についてこう語りました。

――――――――――
『靖国に参拝することによって得られる国益』が『それによって損なわれる国益』よりも大であることについての首相の説明に得心がいけば私は靖国参拝を支持する。
 私が首相の靖国参拝を支持しないのは、彼が自らの政策判断の適切性について説得する努力を惜しんでいるからである。
 自らの重要な政治的判断の適切性について有権者に論理的な説明をする意欲がない(あるいは能力がない)政治家を支持する習慣を私は持たない。

(『知に働けば蔵が建つ』文春文庫、P.184)
――――――――――

 最近の、ほとほとうんざりするような嫌韓報道。
 テレビを見ない私ですら、
 ツイッターなどを介して、いかにひどいかを日々、見せつけられています。

 さらにうんざりするのは、
 ここぞとばかりに韓国について発言する人が増えること。
 私はそうは思いませんけれど、
 とやんわり否定するのにも疲れてきました。

 上の言葉を借りれば、
 嫌韓言動によって得られる国益は、
 それによって損なわれる国益を上回っているでしょうか。

 そんなことはあり得ず、
 国際的に見ても日本の信頼を大きく損なっているとしか思えません。
 根本的に加害者であったことを忘れてしまったのでしょうか。

 国益などと大きなことを言わなくても、
 身近な生活ですら、脅かされています。

――――――――――
 日韓関係が悪化し対馬市を訪れる韓国人観光客が激減していることについて、長崎県は5日、「災害に準じる」として資金繰りに苦しむ中小企業の相談窓口を近く設置する考えを示した。…(略)…
 県などによると、日本による対韓輸出規制強化以降、団体を中心に韓国人観光客が減少。対馬市内の宿泊、観光体験、飲食、交通業者などが直接的な打撃を受け、7月で約3億円、8月は約7億円の消費低下が起きていると推計している。
 坂本委員は「対馬に特化した補正予算を考えられないか」と質問。前川政策監は「(韓国人観光客の減少は)災害に準じるような状況。既定の予算の範囲内といった予断を持たず、必要な予算、財源確保を検討する」と述べた。

(6日、長崎新聞)
――――――――――

 こんな人災を巻き起こしていることに、
 嫌韓言動をする人たちの想像力は及ばないのでしょう。

 はあ、とため息をつきつつ、
 子どもたちの未来を考える日々です。

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富士山頂の県境

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こんにちは、大阪発公会計ブログ担当の船戸明(公認会計士)です。

 井上さんのブログにもありましたが、
 先日、富士山に登ってきました。

 井上さんと、その知人の方は8年前の経験者。
 その計画に便乗させてもらっただけですが、
 無事登頂できたのは、経験者の作戦勝ちだと思います。

 今回登ったのは、山梨県の吉田ルート。
 他にも須走ルート、御殿場ルート、富士宮ルートがあるようですが、
 一番オーソドックスなのが吉田ルートなのだとか。

 登山途中でも話題になったのは、
 富士山は山梨県なのか静岡県なのか、ということ。

 調べてみると、
 どうやら、その県境は棚上げになっているようです。

「山梨県と静岡県の県境にそびえ、日本のシンボルとして国民から親しまれている富士山。その山頂が山梨県、静岡県のどちらにあるかについては、これまでもしばしば取り沙汰されてきたが、未解決のままだ」(2014/6/4 J-CASTニュース)。

 そして、むしろ積極的に棚上げされていると。

「2013年に富士山が世界文化遺産に登録されたのをきっかけに、融和ムードが加速。山梨県の横内正明知事と静岡県の川勝平太知事は14年1月、県境を定めず富士山の保全に協力していこうと明言していた」(同)。

 こういう棚上げは、ありだと思います。
 何でもかんでも、白黒つければいいというものではありません。

 本音を言うことがかっこいい、という風潮もありますが、
 本音と無責任は背中合わせ。
 誰もが本音を言い出したら、収拾がつかなくなるでしょう。

 気になるのは、
 山頂施設への固定資産税は、どの自治体が課すのか。
 山頂での物品販売について、その事業所はどう扱われるのか。

 県境という形ではなく、
 仮に課税が発生するのであれば、
 便宜的に取り扱いを定めて対応しているのだと想像します。

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自治体監査の現状と方向性

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こんにちは、大阪発公会計ブログ担当の船戸明(公認会計士)です。

 先日、エアーズ経営研究所にて、
「自治体監査の現状と方向性」をテーマに、
 研修講師をする機会がありました。

 ご清聴いただいた皆様、ありがとうございます。

 監査には、
 監査委員の監査と、
 包括外部監査がある。

 監査委員の監査には、
 定期監査や決算審査などがある。

 地方自治法の改正により、
 監査基準の策定や内部統制の整備など、
 制度の充実が図られている。

 監査委員の役割は、
 ますます重要になってきているが、
 体制や環境を整えるのが難しい。

 そういった現状を少しでも知っていただけたでのはないかと思います。

 こちらも、まだまだ試行錯誤中。
 今回話した結果が、
 2年後、5年後、どうなっているのか。

 自己検証していく必要がありそうです。

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引き続き厳しい

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こんにちは、大阪発公会計ブログ担当の船戸明(公認会計士)です。

 昨日、毎日新聞を読んでいると、
 京都市の決算に関する記事が掲載されていました。

 少し長いですが、
 その出だしの記述を引用してみましょう。

――――――――――
 京都市は2018年度の決算(速報値)を発表した。景気の回復基調に支えられ、一般会計の実質収支はプラス4億円(前年度比横ばい)となり、9年連続の黒字を確保した。一方、相次いだ災害の復旧・支援に118億円(市負担分99億円)の財政出動をするなど支出も増加。将来の借金返済に備えた「公債償還基金」を67億円取り崩すなど、厳しい財政運営が続いている。

2019/8/17 毎日新聞
――――――――――

 黒字を確保。
 でも、厳しい財政運営。

 果たして、良かったのか、良くなかったのか。

 判断が難しいところです。
 
 
 ● 形式収支 = 歳入決算額 - 歳出決算額

 この形式収支ですが、
 何らかの事情で事業が終了せず翌年に繰り越す場合、
 財源は歳入に含まれるものの、事業支出は歳出に含まれない状態となります。

 その分、つまり翌期の歳出に充てるべき財源を差し引くのが「実質収支」。

 ★ 実質収支 = 形式収支 - 翌年度繰越財源

 判断が難しいのは、
 自治体の予算は単年度主義のため、
 ●の歳入決算額には、前年度からの繰越金も含まれること。

 さらに、
 起債による収入や基金の取り崩しによる収入は歳入に含まれ、
 地方債償還による支出は歳出に含まれること。

 つまり、実質収支が黒字でも、
 起債や基金(取り崩し)に頼っていれば、
 将来の原資を先食いしていることにもなりかねません。

 それが、まさに、今回の記事の後半部分。

「将来の借金返済に備えた「公債償還基金」を67億円取り崩すなど、厳しい財政運営が続いている」というところでしょう。
 
 
 実質収支が赤字になるのは、よほどのケース。

 実質収支が黒字でも、
 地方債や基金の状況がどうなっているか。

 つまり、過剰な債務がないかと、安心できる基金が確保できているか、
 というストックベースでの判断を併用していく必要があるでしょう。

 とすると、多くの場合、
 黒字だけれど引き続き厳しい財政状態、というケースが多いと思われます。

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中高生時代のこと

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こんにちは、大阪発公会計ブログ担当の船戸明(公認会計士)です。

 日経新聞に連載されている「私の履歴書」。

 今月はコシノジュンコさんですが、
 誰であっても感心するのは、子ども時代の記憶です。

 どうして、そんなに覚えているのだろうと。

 自分のことで言えば、
 中学校時代の記憶は、ほとんどありません。
 卓球部でしたが、
 先輩や同学年に誰がいたか、まるで思い出せない(ひどいですね)。

 かろうじて、
 うさぎ跳び(!)をさせた先生の面影は覚えています。
 
 
 高校時代のことは、
 さすがにそこまでひどくありません。
 ただ、同級生が覚えている話でも、
 今一つ、ピンとこないことが多々あります。

 今年は、たまたま、
 お盆期間中、高校の同級生に会う機会が2度。
 今日は、某自治体で課長をしている友人と食事です。

 高校時代、
 もっとも長い時間を過ごした友人で、
 自転車で一緒に帰り、
 ここで別れるという交差点で1時間くらい喋ることもざらにありました。

 楽しみだなあ。
 いや、高校時代の話をすることではなく、
 今の話をすることが、です。
 
 
 長渕剛さんは、
「友達がいなくなっちゃった」で、
 同級生と再会した様子をこう歌いました。

  話す事といえば ゴルフと銭と出世話 そして
  昔の唄ばっかりを朝まで唄った

 そうならないことが分かっている時間に出かけていくことは、
 心底、楽しみです。

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表現の自由

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こんにちは、大阪発公会計ブログ担当の船戸明(公認会計士)です。

日本国憲法第21条。

〔集会、結社及び表現の自由と通信秘密の保護〕
第二十一条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。
2 検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。

 表現の自由を揺るがし、まさに検閲が行なわれてしまったのが、
 愛知県で行なわれている国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」。

 その企画展「表現の不自由展・その後」で展示された
 従軍慰安婦を象徴する「平和の少女像」は、
 官邸や名古屋市長の圧力、ガソリン缶を持っていくという脅迫などもあり、
 企画展そのものが中止となってしまいました。

 河村たかし名古屋市長は、
「どう考えても日本人の、国民の心を踏みにじるもの。いかんと思う」
 と言ったのだとか(2日、ハフィントンポスト)。

 一連の動きについて、
 映画監督の深田晃司さんがツイッターでコメントされました。

「「日本国民の心を踏みにじる」と言うけど、日本国民を勝手に想定しないで欲しい。展示を支持する自分も日本国民であるし、ひいては展示の可否に美学的政治的な「良し悪し」は関係なく、そこは自由に批評されれば良いし、感想を言い合えばいい。それがなされるためにも展示され続ける必要がある。」

 そして、各国の事情も紹介されました。

「英国では「文化行政において芸術の自由と独立性を保つための「arm’s length(アームズ・レングス)の法則」と呼ばれ,現在の文化行政も芸術と行政が一定の距離を保ち,援助を受けながら,しかも表現の自由と独立性を維持する,という法則に基づいて」行われている。」

「フランスではサルコジ政権を批判する作品を政権への忖度で撤去した美術館の館長が市民の抗議デモに合い更迭された。韓国の映画界では「多様性映画」という支援事業における助成金の条件のひとつには、「商業映画の外で文化的・社会的・政治的イシューを扱う映画」という項目がわざわざある。」
 
 
 私が「いかんと思う」のは、
 自分の考えにそぐわない意見や表現を排除しようとする、
 トップの度量の小ささです。

 政権が変われば、
 言い訳する大人が大量に出てくるはず。
 本当に、恥ずかしい限りです。

 もう1つ、根本的なところで、
 自分たちは加害者だ、という前提すら崩れているのではないでしょうか。

 私たちは、
 先進国で、民主主義国家に住んでいると思っていますが、
 本当でしょうか。

 作家、高橋源一郎さんのつぶやき(ツイッター)。

「結局、この国は戦前からほとんど変わっていないのかもしれない。ぼくのこの考えが間違っているといいのに、と思う。ほんとうに。」
 
 
 無関心が、諸悪の根源だと私は思います。
 大人の責任として、社会に、過去に、将来に、関心を持つこと。

 働き方改革だって、
 何も消費のための話ではなく、
 本来持つべき社会への関心を取り戻すためのものでしょう。

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祭りの季節

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こんにちは、大阪発公会計ブログ担当の船戸明(公認会計士)です。

 自宅近くにあるコミュニティセンター。

 その広場で、昨日、
 納涼のつどい、といったイベントが開催されていました。

 あいにくの雨。
 夕方からあがったと思ったら、
 また、夜に降ってきて。

 数日前から準備している様子を見ていたので、
 雨の合間を縫いながら賑わっている様子に、勝手に安堵していました。

 京都の祇園祭。
 大阪の天神祭。

 夏は祭りの季節ですが、
 幼少期に引っ越しが多かったことと、
 歴史ある祭りがない地域だったことから、
 あまり縁のない生活でした。

 今もほとんど縁がありませんが、
 祇園祭の「ちまき」をある方からいただいたのはありがたいこと。

 今年は(例年?)買うのに何時間も並ぶのだとか。
 しかも、メルカリに出品されているといった話題もありました。

 もちろん、我が家では、
 家の玄関にしっかりと飾っています。

 思えば、もう7月下旬。
 京都では、五山送り火で夏も終わりですから、
 あと1か月ほどしかありません。

 7月はプチ繁忙期なので、
 8月、少し「夏らしさ」を楽しむ予定です。

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その土地で生きる

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こんにちは、大阪発公会計ブログ担当の船戸明(公認会計士)です。

『ガザに地下鉄が走る日』(岡真理さん、みすず書房)を読んでいます。

 谷町六丁目にある隆祥館書店で、目が合い、呼ばれた本。
 読み始めたら、もっと知らなければ、とページを繰る手が止まりません。

「イスラエル建国とパレスチナ人の難民化から70年。高い分離壁に囲まれたパレスチナ・ガザ地区は「現代の強制収容所」と言われる。そこで生きるとは、いかなることだろうか」(みすず書房HPより)。

 宇治市ウトロ地区の話が出てきたり、
 読みながら福島のことを思い出したり。

「ガザが完全封鎖されてから10年以上が経つ。移動の自由はなく、物資は制限され、ミサイルが日常的に撃ち込まれ、数年おきに大規模な破壊と集団殺戮が繰り返される。そこで行なわれていることは、難民から、人間性をも剥奪しようとする暴力だ。占領と戦うとは、この人間性の破壊、生きながらの死と戦うことだ」(同)。

 福島の状況について、
 かつて村上春樹さんはこう言いました。

「もしあなたのご家族が突然の政府の通達で「明日から家を捨ててよそに移ってください」と言われたらどうしますか? そのことを少し考えてみてください。原発(核発電所)を認めるか認めないかというのは、国家の基幹と人間性の尊厳に関わる包括的な問題なのです」(2015/4/23、LITERA)。

 形は違えど、
 故郷を追われるということがどういうことなのか。

 まずは最後のページまで、
 しっかり読み終えたいと思います。

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夏がきて

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こんにちは、大阪発公会計ブログ担当の船戸明(公認会計士)です。

 気がつけば夏至は過ぎ、七夕も終わり、
 子どもたちの夏休みが近づいてきました。

 あるいは、土用の丑の日の話題もちらほら。
 その日にまとめて鰻を食べないように、なんていう話もあり、
 でも、どこかで1度は食べたいところです。

 先日、子どもと近所の公園に。

 その公園にはプールがあるのですが、
 おそらく来週に迫ったオープンに向けて、
 水を流しての清掃やら試運転(?)をしている様子でした。

 プールが使われるのは、
 7月中旬から8月という1か月半ほど。
 思えば、その状況で、
 あれだけの施設を維持しなければならないのは大変でしょう。

 しかも枚方パークなど、
 普段から人(とお金)を集められる遊園地でもありませんので。

 ただ、今年は梅雨空が続き、
 朝晩も、まだまだ涼しいくらいです。

 鰻とプール。
 夏の風物詩を満喫する機会はあるでしょうか。

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選挙の季節

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こんにちは、大阪発公会計ブログ担当の船戸明(公認会計士)です。

 先日、とある市役所に行くと、
 期日前投票の態勢が整っていました。

 7月4日に公示され、
 7月21日が投票の参議院選挙です。

 選挙前に読もうと、
 2冊の本が目の前に。

『なぜリベラルは敗け続けるのか』(岡田憲治、集英社インターナショナル)
『自民党 価値とリスクのマトリクス』(中島岳志、スタンドブックス)

 お2人とも以前にも読んだことのある著者で、
 日頃のツイッターやイベントなどでのトークも含め、
 その発信にいろいろな示唆を得ています。

 選挙には棄権という選択肢もある。
 それは事実ですが、
 いかに無意味かについては、2017年11月5日のエントリーで書きました。

 投票とは、どういう行為なのか。
 内田樹先生の言葉を胸に刻み、
 投票所に足を運びたいと思います。

「もし選挙を「自分の立場を100%代表してくれる人」を国会に送り込むことだと思っているなら棄権を選ぶのは合理的です。でも、それは民主制の否定に同意票を投じることです。投票するというのは代表を選ぶという以上に、彼らを送り込む先の国会の威信に一票を投じることです。民主主義に一票を。」(7月5日、ツイッターより)

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